2009年2月16日産廃の不法投棄現場から、環境基準を超えて「鉛」が検出されました、記者会見の模様です。
@領家ゴミ処理室説建設予定地の再考を求める住民の会→井上雅之会長あいさつ

A七つの自治体への「監査請求」の結果と対応について、住民の会事務局長→井上哲夫報告


→違法とかの判断は示されなかったが、幾つかの問題は指摘をしてくれた、しかし、行政の言い分だけを「結果に反映する」という間違いさもあると思う、しかし、結果として裁判は起こさない、一部事務組合が出来るのを見守っていきたい。


B大阪・環境監視研究所→中地重晴環境士の見解(以下、コメント紹介)


C地権者の潟Gナからの「抗議」についての談話、住民の会副会長→甲本有道


D潟Gナとの話し合いについての問題点と経過の補足説明→末永弘之

領家地区ごみ処理場建設予定地の土壌調査結果に関するコメント

2009.02.13

中地 重晴(環境監視研究所)

1.調査の経緯

2008127日(日)に津山市議末永さんの依頼で領家地区を訪問した。領家地区ゴミ処理場建設予定地の再考を求める住民の会、井上さん、甲本さんから建設計画について説明を受ける。

建設予定地内で産業廃棄物が掘り返されて、撤去作業中の現場について住民の会のメンバーに案内してもらう。その際に土壌試料(6検体)及びたまり水(2検体)を採取した。環境監視研究所に持ち帰り、土壌の溶出試験ならびに水質分析を実施した。

2.分析結果

 分析結果は表のとおりである。

 

ヒ素

総水銀

カドミウム

六価クロム

水分率%

COD

試料の内容

S-1

0.043

0.003

nd

nd

nd

24

 

アスベストが出た第2現場の土

S-2

nd

0.003

nd

nd

nd

35.6

 

2現場の土

S-3

nd

nd

nd

nd

nd

17.6

 

2現場のボーリングコア残骸

S-4

nd

0.004

nd

nd

nd

18.8

 

1現場の土

S-5

nd

nd

nd

nd

nd

25.9

 

1現場の土

S-6

nd

nd

nd

nd

nd

17.7

 

住民採取の土、臭いあり

W-1

nd

nd

nd

nd

nd

 

4.6

2現場のたまり水

W-2

nd

nd

nd

nd

nd

 

12

1現場の農業用ため池の水

環境基準

0.01

0.01

0.0005

0.01

0.05

定量下限

0.005

0.001

0.0001

0.001

0.01

注:第1現場、第2現場は住民の方による説明による。

3.分析結果について

・今回、領家地区ゴミ処理場予定地を見学して、津山市が業者に持ち出しを指示したものは土壌ではなく、産業廃棄物が含まれていることを現認した。

明らかに不法投棄であり、行政は産廃の不法投棄として対処を指示するべきである。

・今回採取、分析した土壌試料中6検体中、1検体から鉛が土壌環境基準を超えて検出された。3検体からはヒ素が環境基準以下であるが検出された。また、第1現場の農業用ため池のCOD値が高く、農業用水基準(6mg/L以下)を超えていた。

・今回土壌から鉛及びヒ素が検出されたことについて、産業廃棄物からの溶出か、自然由来かは不明である。ごみ処理場建設予定地には自然由来の鉛、ヒ素を含んだ土壌であることは過去の調査から明らかである。

・末永さんや住民の会から提示された写真等はコンクリートがらや金属くずなどが主体であり、すぐに鉛などの重金属が溶出するものとは考えにくい。汚泥や焼却灰などの重金属を含んだ、土壌に溶出させやすい廃棄物が確認できていないので、自然由来か人為由来(産廃由来)かは現時点では判断できない。

・ごみ処理場建設に伴う環境アセスメント(生活環境影響調査)を実施する際に、産廃の不法投棄が存在していたという前提のもとに、詳細な土壌調査を実施すべきである。また、農業用水として現在も使用されているため池の水質についても継続して調査、監視するべきである。





























































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