2011年3月24日→宮地市長へ、米軍戦闘機「低空飛行」目撃者証言「高度の分析」調査結果の報告をしました 
 ★写真は、右から美見・被害者の井口さん、私、久永、
      津山市危機管理課の久保課長と宮地市長
     津山市の米軍機低空飛行調査報告

                      2011年3月24日

津山市上田邑の井口貞信さん宅の全壊した土蔵= 201135

米軍のF/A18ホーネット戦闘攻撃機とみられる機体が、2011年3月2日午後、岡山県北を飛び、津山市では、地鳴りのような爆音の直後に、同市上田邑(かみたのむら)の井口貞信さん宅の土蔵が全壊した。複数の目撃者の証言をもとに現地測量をした結果、米軍機は土蔵の近くを超低空で通過するなど、航空法「最低安全高度」違反だったとみられることがわかった。さらに、鏡野町立南小学校の校庭上空を100m以下の超低空で飛んだと推定され、「日米合意」違反の低空飛行だったと考えられる。

調査は3月16日。日本共産党の武田英夫県議団長を調査団長、末永弘之津山市議を副団長とし、大野智久・岡山民報編集長、秋山欣也・秋山測量設計事務所社長、難波広樹同社社員、美見みち子同市議候補、藤田多喜夫鏡野町議らが、聞き取りや目撃場所の確認、目撃方向の測量、指標物の測量などを行なった。目撃位置と目標の方位角はGPS(全地球測位システム)で測量し、仰角測定はデジタル傾斜計を使い、目撃者の手で測定し、表示の数値を読み取った。

近距離なので、地表を平面として計算し、地図と計算ソフトは国土地理院のものを利用した。

測量は秋山欣也、難波広樹、計算・文責は大野智久。

     調査の記録          (別紙)

米軍機の推定コース      (別紙)

津山市の米軍機低空飛行の調査記録

    記

1.米軍機(F/A18)の大きさ  全長17.07m  11.43m 高さ 4.66m

2.飛来日時 ---------------- 20113月2日(水) 

午後3時すぎ

          

3. 井口貞信さん土蔵の位置 ---------- 津山市上田邑2678

北緯35°0517.6616″ 東経133°5735.7418″ 標高137.40

(石垣の南東頂部で代用。土蔵の南面は北へ約4m、東面は西へ約4.7mと推定)


4.目撃位置と方向 

方 位 角

仰  角

北   緯

東   経

目の標高

1

188.15°

17.7°

35.08870556°

133.9637222°

129.04m

2

240.10°

12.0°

35.08767222°

133.9633056°

128.11m

3

12.50°

26.8°

35.06567556°

133.9105000°

153.20m

4

168.97°

4.035°

35.10915056°

133.9864444°

162.45m

5

173.75°

39.4°

35.07427222°

133.9251944°

123.34m

目撃者と目撃地 

名 

備 考

1

長尾 忠子

上田邑2586

自宅庭先

46p先で30p

2

田口 美砂子

上田邑2659−1

自宅庭先

木製ベランダ

49p先で5.5p

3

甲本 有道

領家1347

自宅付近

盆栽置き場前

4

大林 康二

山方2215付近

工事現場

県道343号線南

5

西村 康昌

鏡野町古川50

南小学校

教職員室前

(敬称略)

 


6推定の方法

目撃者の視線をそれぞれ延長し、標高270mに到達する地点を地図に表示した。

(平野部の標高120mに、航空法「最低安全高度」の150mを加えた高さ)

※神楽尾山へぶつかると思える低さ

高速の戦闘機などは、直線に近いなめらかな軌跡を描くはずであるが、270m以上で飛んでいたとすると、目撃の事実との間に大きな矛盾が生じる。視線が200mに到達する地点を結ぶと、ほぼ直線になる。上田邑では約180mで矛盾が小さくなる。
米軍機は、上田邑の東に位置する神楽尾山(標高308.4m)方面から高度を下げて上田邑地区に飛来し、上田邑で標高約180m、さらに高度を上げ、およそ200m210mの低空で、ほぼ直進したと考えた。

※井口さん宅付近は約40mの高さ

上田邑の目撃者二人による、見かけの大きさで試算した場合、米軍機の対地表高度は20m30mの超低空にもなる。精度を考慮して高めに見積もり、機体の標高は約180m(地表高度約50m)と推定した。標高180mを飛んだ場合でも、崩壊した土蔵との高度差は40m余、水平距離で200m余にすぎない。米軍機による衝撃波や強い風圧がおよぶはずの距離になる。


※鏡野町南小学校の上空は約80メートルを飛んだ

鏡野町立南小学校では、目撃した西村康昌校長の「グランドの南端を通過したようだった」という推測通り、校庭南東から80m90m上空という危険な低空飛行をしていたと考えられる。



7. 航空法「最低安全高度」と「日米合意」違反


コース上には民家や学校もあるため、航空法「最低安全高度」は、「300b以上」の適用が妥当と考えるが、測量結果に基づく推測図からすると、米軍機の対地表高度は、ほとんどで10m以下だったとみられる。

★日米協定にも違反する飛行の疑い

津山市民からは110番通報も含め、「耳の遠い私でも、耳をつんざくほどの不快な大音」など、怒りと抗議の声が多数寄せられた。ちなみに1999年の「日米合同委員会」では、航空法を守ることとあわせて、「在日米軍は、低空飛行訓練が日本の地元住民に与える影響を最小限にする」としていて、「学校や病院等に考慮を払う」などとしている。小学校の上空を飛行するなどは論外である。同法規定の「動力装置のみが停止した場合に地上又は水上の人又は物件に危険を及ぼすことなく着陸できる高度」の趣旨からみても、航空法違反の低空飛行だったことは疑いようがない。

以上

2011年3月16日米軍戦闘機「低空飛行」問題を目撃者証言として「高度の分析」調査の案内

2011314  県政記者クラブ・津山市政記者クラブマスコミ   各社  殿

米軍機の低空飛行に関する第一次現地調査

米軍機の低空飛行についての第一次現地調査をお知らせします。

  記

1.日時 316日(水)(調査団の集合時刻 午前930 )

2.調査団の集合場所

 日本共産党美作東備地区委員会(津山市二宮1294−1 電話0868-28-7260 )

3.調査の目的

  32日午後3時すぎ、津山市上空を飛行した、米軍岩国基地所属のFA-18ホーネットの飛行ルートと 飛行高度を分析するため。

4.調査団

   団 長 武田英夫(日本共産党岡山県議団団長)副団長 末永弘之 (日本共産党津山市議)

   参加者 大野智久(岡山民報社編集長)秋山欣也(秋山測量設計事務所社長)

       久永良一(日本共産党津山市議)美見みち子(前日本共産党津山市議)

       藤田多喜夫(日本共産党鏡野町議)

. 測量予定地

@ 津山市上田邑2678の井口貞信さん宅土蔵とその周辺 (午前10時ごろ〜)

A 津山市領家1343の甲本有道さん宅         (午後1時ごろ〜)

B 津山市東田辺の昭和池工事現場付近      (午後2時30分ごろ〜)

C 鏡野町古川の南小学校校庭          (午後4時ごろ〜)

6.調査結果について      @当日、現地で会見  A県政記者クラブで記者会見(24日の予定)


ここの下は、2011年3月定例会議10日に一般質問で米軍戦闘機「低空飛行」問題を質問しました。そのやりとりの概要をお届けする画面です。


2011年 3月議会一般質問  末永弘之

米軍軍用機の低空飛行について

多くの市民の方が、驚きと恐怖でした・・・

末永→3月2日午後3時過ぎに、米軍戦闘機ホーネット二機が津山市を低空飛行し、沢山の市民が「爆音」にびっくり、神楽尾山にぶつかる感じがし、あまりの恐さで道路にしゃがみこんだ、私の背中の上を飛行機が通った、朝鮮で戦争がおこったか、鉄筋作りの建物が壊れるかと思ったなどの声が寄せられています。
爆風で土蔵が崩壊しました
上田邑の井口さん宅では、土蔵が崩壊し、母屋も被害が出ています、こうした事態に対して、7日には防衛省が上田邑の被害現場も訪問し、8日になって「やっと、米軍機が二機津山の上空を飛んだ」と発表がありました。

市長の基本的な考えは・・・
そこで、事前通告もなく、突然と、神楽尾山の峰ギリギリの低空で、戦闘機が通過したと言う事実について、市長の基本的な考えと、防衛省及び国に対して、抗議の一つくらいはしてくれたのか、と、基本的な考えをお聞きし、米軍は「何の目的で、どこを出て、どこに行ったのか」などを含めて、どのように述べているか、あわせて、市民から寄せられた情報はどの程度で、どんな内容であったのかを教えてください。

宮地市長→必要な要請・抗議は行いたい・・・
宮地市長→市域上空の飛行機通過に対する基本的な考え方についてお答えします。市民生活に大きな影響を及ぼす飛行に対しては、いかなる所属、飛行形態についても看過することなく、状況調査の上、相手方に対して、必要な要請、抗議等行わなければならないと考えております。
米軍関与の確認を第一に・・・
米軍関与の確認を第一に責任を・・・


総務部長→防衛省とのやりとり、あるいは、行政の調査状況についてお答えします。この度の土蔵の倒壊案件につきましては、3月4日に末永議員の情報提供を受け、直ちに職員派遣において現場確認と関係機関への速報をしているほか、3月7日には、防衛省の現場調査について職員の立会いと協議を行いました。

本市では、米軍機関与の確認を第一とし、防衛省中国四国防衛局を介して照会し、さらに、その回答の遅滞についても督促をしていたところ、3月8日に米軍岩国基地が「津山近辺における所属米軍機2機の飛行事実」を認める旨公表しております。
よって、今後は「責任の所在」を確認することとなり、当事者間の損害賠償交渉に移るものと見込まれます。
市民からの情報提供の内容についてお答えします。本市に寄せられた市民情報は少なかったのですが、県民局やその他関係機関等には複数の情報が寄せられた模様です。
これらの情報は、激甚的な爆音・振動に関するものがほとんどで、目撃情報においても飛行機を特定できる内容のものはありませんでした。

損害の請求も視野にいれた問い合わせを・・・
しかしながら、先日、米軍が自所属機の飛行を認めたことにより、本市では、市民等の損害賠償の請求も視野に入れ、津山市域におけるその他の被害の有無について、関係部局、団体を通じ問合せをしているところです。

88歳のお母さんは呆然としたくらし、疲労されてます
末永再質問→昨日9日の午後に、防衛省中国四国防衛局企画部長 藤代(ふじしろ)さんが井口さん宅へ来て「少し調査したい、今のままで保存しておいてほしい」と言うて、帰ったということです、母屋のサッシがしまりません、冷たい風が入ります、洗濯物も困っています、早急に、被害の原因と責任を明確にしないと、88才の高齢者のお母さんの体調がわるい、はげしいショックで呆然とした日々の暮らしです、1日もはやく責任と保障」についての方針が必要、市長として、その話しを早期にするように防衛省米軍にかけあってほしいとおもうが再度市長の考えをお聞きしたい。

飛んだ高さを行政の責任で「測量」できるはず・・
責任の所在、と、言う点では、「日米の協定書を守って飛んだ」と称し、300メートル以上の上空だから、被害はおこらない、との旨も述べている、しかし、減に津山市民が被害におうている訳です、目撃者の情報収集と言う点と会わせて、市民に呼び掛けて、写真を撮った人はいないか、とか、丁度小学校の下校時でしたから、各学校に先生や子どもたちが見ているはずです、その人たちの協力をもらって、高さの測量をする、その結果を公表して、米軍や日本政府へ交渉するなどすべきと思うが、総務部長の当偏と、学校の件は教育長の答弁をお願いします。

大きないきどおりを感じている・・・
市長→米軍の低空飛行では、わたしも、大きい憤りをもっている。岡山県と連携もとりながら、早急に「責任の所在をあきらかにし、被害の救済措置をとるように、早期に抗議・要望をしていきたい。

総務部長・教育長→広く市民からの情報収集、下校時の様子など、市長部局と教育委員会と協議しながら検討をしていきたい。

目撃者の証言から測定を望む・・・
末永再々質問→米国と日本政府へ厳重な抗議と被害者の救済を早期に行う事を強く求める、さらに、米軍機を見たと言う情報を寄せる、目撃証人を行政として沢山作る、私たちは、市民運動して自主的に集める、今、米軍は「300メートルより低いところは飛んでない、と、述べているが、目撃者の使用現をもらい、目撃者に「握りこぶし」を作ってもら
い、空に向かって伸ばしい、その「握りこぶし」の大きさと、見えた飛行機の大きさを比べる、そして、見た場所の標高とか方角をあきらかにしていく。。。その測量を専門官にいらいすれば、たしかな「飛行機の飛んだ高さが判明する」といわれている、こんな調査を早急に行政の責任でやってもらう事を強く要望しておく。


※この議事は、私の「記憶とメモ」を中心に作成しています、正確な議事録ではありません、ご注意ください。



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